手続と決算処理

〔会計処理システム〕

当事務所の会計処理ステムは創業時に発案したものである。いわゆる虎の巻である。会計処理システムの歴史は古いものの、改良は絶えず繰り返えされ現在に至っている。日々の経済活動を発生の段階(時点)から捉えたものであり、月当たり数十万取引ともいわれる莫大な取引量を一気に財務諸表(貸借対照表、損益計算書等)に組み込んでいる。会計処理システムの仕組みを簡単に説明すると、現金出納帳、当座預金出納帳、普通預金出納帳、売上帳、仕入帳等の特殊仕訳帳に科目処理を施しながら、これらの帳票類を総勘定元帳にコピーする仕組みである。歴史が示す通り実績と信頼性に富み、その精度は抜群に高い。また、会計処理システムは顧問先の経営支援が目的であり、税金の計算と納税を直接の目的としたものではない。顧問先の皆様には、この段階で発生主義による月次財務諸表(貸借対照表・損益計算書・これらの対前年、対前々年比較表)を毎月提供している。そして、顧問先の皆様のご要望に応じ、管理会計による月次決算報告書を毎月提供している。

〔決算処理手続〕

会計処理システムに基づき財務諸表(貸借対照表、損益計算書)がつくられる。続いて決算手続きに入っていく。決算処理は先ず現金出納帳などの諸帳票類から正しくコピーされているか否かを把握するため諸帳簿残高の再確認から入る。次に①棚卸資産の繰り入れと繰り戻し、②貸倒引当金等の繰り入れと繰り戻し、③一般管理販売費の損金性の有無の判断、④減価償却費の予定計上額との差異の調整等である。尚、決算処理手続に際しては、決算チェックリストを積極的に採用することにより効率化を図るとともに、手続の漏れを防止している。